ベネズエラの鉄道1973年

1973年の夏に南米に行く機会に恵まれ、ベネズエラとブラジルを訪問しました。ベネズエラはたまたま叔父が赴任しており、戦前からブラジルに移民している大叔父と併せて訪問したものです。 ベネズエラは産油国で、南米でも裕福な国で、治安も比較的安定していました。ところが、2018年現在では石油価格の下落と独裁政権の失政により、経済が崩壊してしまい、治安が悪化しています。 2週間の滞在中、油田地帯のマラカイボまで叔父と車で旅行しました。その途中、海岸のポルトカベージョからバルキシメトと言うところまで鉄道が走っており、事前情報は地図だけでしたが、寄って見ました。 1973年当時は旅客列車も運行されていました。その時に撮影した写真です。Google-マップで見ると現在も存在している様ですが、それ以外に何の情報もありません。線名もわかりません。 ベネズエラの鉄道は19世紀に建設され、1950年代から輸送の主体は道路に移ったため、鉄道網の整備はされておらず、1973年時点で旅客輸送が残っていたのは奇跡的なのかもしれません。 もし、何かこの線に関する情報をご存知の方、ご一報いただけると幸いです。1973年8月2日撮影

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ポルトカベージョ駅。
駅構内。貨車が留置されていました。時刻表が掲示されており、一日4本の旅客列車が設定されていた様です。
バルキシメト駅。駅前に「ボリバール号」機関車が保存されていました。
バルキシメト駅構内。広いコンコースがあり、出札口らしきものもありますが、人影はまばらです。ホームにはポルトカベージョ行きの列車が入ってました。2輛編成の気動車です。
ホームは3本ありました。広い車両基地もあり、多くの客車が居ましたが、これだけの車両が必要な程の輸送需要があるとは思えませんでした。
構内にいた機関車。ゼネラルモータース(GM)製のGP7型ロードスイッチャーと思われます。正体は不明。構内には優等車と思われる客車も停まっていました。
ポルトカベージョからの列車が単行で到着。間もなく2輛編成のポルトカベージョ行きが発車していきます。気動車のデザインはフランス国鉄X2700型(TEEで使われていました。)あたりの影響があると思います。正体は不明。
  • 2018年5月13日up